空き家バンクとは?仕組みと活用方法をわかりやすく解説

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空き家バンクとは?仕組みと活用方法をわかりやすく解説

空き家を活用した地方移住をしたいけれど、良い物件の見つけ方がわからずに悩む方は多くいます。空き家バンクは自治体が運営する空き家の紹介制度で、地方の物件を手頃な価格で見つけられます。しかし、利用方法や注意点を理解していないと思わぬトラブルに巻き込まれかねません。

この記事では、空き家バンクの仕組みや利用方法、注意点を解説します。記事を読んで理想の物件を安全に見つける方法を実践しましょう。
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空き家バンクとは空き家の紹介制度

空き家バンクは、自治体が運営する空き家の紹介制度です。地域の空き家問題の解決と移住促進を目的に、2023年度の統計では全国で約900万戸ある空き家の有効活用を図っています。空き家バンクの目的と仕組みを理解しましょう。

空き家バンクの目的

空き家バンクの主な目的は以下のとおりです。

  • 空き家の有効活用を促進する
  • 地方への移住・定住を支援する
  • 地域の景観や治安を改善する
  • 空き家の適正管理を実現する
  • 地域の不動産市場を活性化する

所有者は、空き家バンクを活用して物件を適切に維持管理できます。利用希望者は地方での新生活を始めるきっかけを得られます。地域にとっても人口減少対策や空き家の管理不全防止に欠かせない仕組みです。自治体が空き家の所有者と利用希望者をつなぎ、地域を活性化します。
» 空き家の定義とは?法的枠組みや適切な管理方法について解説

空き家バンクの仕組み

空き家バンクは自治体のウェブサイト上で運営され、物件情報を掲載して所有者と利用希望者をマッチングする仕組みです。運営は自治体の専門部署が担当し、物件情報の登録から問い合わせ対応まで一貫してサポートします。物件の登録は無料で、資産価値に関係なく掲載が可能です。

実際の契約や売買手続きは、自治体と提携する不動産業者が仲介します。契約時に仲介手数料が発生する場合もありますが、一般の不動産取引と比べると手数料が抑えられます。営利目的ではないため、地域に根差した物件選びが可能です。

空き家バンクのメリット

空き家バンクの利用には、以下のようなメリットがあります。

  • 地方の物件を安く借りたり購入したりできる
  • 移住や田舎暮らし向けの物件が多い
  • 自治体の移住支援や補助金制度を利用できる

地方の物件を安く借りたり購入したりできる

空き家バンクの物件は一般市場に出回っていないものが多く、市場価格よりも安価に入手できます。都市部では5,000万円以上する一戸建てが、地方では1,000万円前後で購入可能です。賃貸物件も都市部の半額程度の家賃で借りられ、庭付きの一戸建てでも月額3〜5万円程度から見つかります。

自治体が仲介する物件は、一般の不動産取引よりも仲介手数料が安く設定されています。所有者との直接交渉も可能なため、価格交渉の余地も生まれやすいのが特徴です。古民家や伝統的な建築物を安価で取得できるチャンスもあり、リノベーションで価値を高められます。

移住や田舎暮らし向けの物件が多い

空き家バンクには、移住や田舎暮らしに適した物件が豊富に登録されています。自然豊かな環境で広い敷地を持つ一戸建てや農地付きの古民家など、都市部では見つけにくい物件を探すのも容易です。リモートワークの普及により、仕事を続けながら地方で生活を始める方も増加しています。

自治体が運営するため、地域の詳しい情報も入手可能です。移住相談窓口も設置されており、地域の実情に詳しい担当者から実践的なアドバイスを得られます。

自治体の移住支援や補助金制度を利用できる

自治体は移住促進のため、さまざまな支援制度を用意している点も魅力の一つです。空き家バンクを利用すると、物件購入時の支援や生活支援など、充実したサポートを受けられます。支援制度の例は以下のとおりです。

  • リフォーム費用を最大200万円補助する
  • 家財道具の処分費用を補助する
  • 引っ越し費用を一部負担する
  • 移住者向けの就職支援を行う
  • 子育て世帯に特別支援を実施する

支援制度は自治体によって内容が異なります。移住者の定着を促すため、補助金を出す場合は3年以上の居住を条件とするケースも一般的です。
» 空き家解体にかかる費用を軽減できる補助金について徹底解説

空き家バンクを利用するデメリット

空き家バンクを利用するデメリットは、以下のようになります。

  • 修繕やリフォームが必要な物件が多い
  • 希望する地域や条件に合う物件が見つかりにくい
  • 契約や交渉がスムーズに進まない場合がある

修繕やリフォームが必要な物件が多い

空き家バンクに登録される物件は、長期間使用されていないケースが多く、老朽化による修繕やリフォームが必要です。修繕箇所は水回りや屋根、外壁など多岐にわたり、数百万円規模の費用がかかる場合もあります。

築年数が古く設備の交換が必要だったり、耐震性能が現代の基準を満たさなかったりするため、追加費用の発生を想定しましょう。自治体の補助金制度を活用すれば、改修費用の負担を軽減できます。

希望する地域や条件に合う物件が見つかりにくい

空き家バンクは登録物件数が限られているため、希望する条件に合う物件を見つけるのに時間がかかります。物件探しで直面する課題は以下のとおりです。

  • 希望エリアに物件がない
  • 最新の物件情報が少ない
  • 条件に合う間取りがない
  • アクセスの良い物件が少ない
  • 写真や情報が少ない

理想の物件を見つけるには、条件の優先順位を決めて柔軟に探す姿勢が大切です。通勤時間や学校からの距離など、譲れない条件を明確にし、柔軟に検討しましょう。複数の自治体の空き家バンクを並行してチェックすれば、選択肢も広がります。

契約や交渉がスムーズに進まない場合がある

空き家バンクでは所有者との直接交渉が必要になるケースがあり、価格や契約条件の調整に時間がかかります。不動産取引の経験が少ない所有者との交渉は、専門的な知識がないために話が進みにくい傾向です。契約までに数か月を要する場合もあります。

相続問題が未解決だったり、所有者が遠方に住んでいたりすると、さらに手続きが複雑です。自治体は情報提供が主な役割のため、トラブル発生時の対応も当事者間での解決が求められます。事前に不動産の専門家に相談できる体制を整えておくと安心です。

空き家バンクを利用する流れ

空き家バンクを利用する基本的な流れは以下のとおりです。

  1. 自治体の空き家バンクウェブサイトで会員登録する
  2. 利用規約を確認し物件情報を検索する
  3. 気になる物件を見つけたら自治体や仲介業者に問い合わせる
  4. 物件見学や条件確認後に売買や賃貸契約を進める

自治体の空き家バンクウェブサイトで会員登録する

会員登録をするには自治体のウェブサイトにアクセスし、必要事項を入力して登録しましょう。登録時に必要な手続きは以下のとおりです。

  1. 空き家バンクの利用申請書を記入する
  2. 身分証明書の写しを用意する
  3. 住民票の写しを提出する
  4. 誓約書に署名捺印する
  5. 登録完了後にIDとパスワードを受け取る

登録完了後は、会員専用ページで詳細な物件情報の閲覧が可能です。物件の写真や図面、周辺環境の情報など、一般公開されていない詳しい情報にアクセスできます。気になる物件はお気に入りリストに登録しましょう。物件の比較検討も簡単です。

利用規約を確認し物件情報を検索する

空き家バンクのウェブサイトで、エリアや価格帯、間取りなどの希望条件で物件を絞り込みましょう。登録物件は定期的に更新されるため、こまめなチェックが大切です。気になる物件は保存して見比べられ、条件に合うものを見つけやすくなります。

利用規約には情報の取り扱いや契約時の注意事項が記載されているため、必ず目を通してください。物件情報の無断転載や営利目的での利用は禁止されています。規約に違反すると、会員資格を失う可能性もあります。空き家バンクは移住・定住を目的とした制度のため、投機目的での利用は認められません。

気になる物件を見つけたら自治体や仲介業者に問い合わせる

空き家バンクで気になる物件を見つけたら、詳細な情報を確認するため自治体や仲介業者に問い合わせます。問い合わせの際に確認すべき内容は以下のとおりです。

  • 物件の現状や補修履歴
  • 実際の内見時期
  • 近隣環境の詳細
  • 契約条件や必要書類
  • 利用可能な補助金制度

自治体の担当者は地域の実情に詳しく、移住に関する具体的な情報も提供してくれます。学校や病院、商業施設など、生活に必要な施設の場所や地域コミュニティの様子も確認できます。移住相談会や現地見学ツアーなどのイベント情報も入手できるため、積極的に活用しましょう。

物件見学や条件確認後に売買や賃貸契約を進める

物件の内見は、実際の住み心地や必要な修繕箇所を把握する重要な機会です。家の傾きや雨漏り、設備の不具合など、写真ではわからない状態を詳しくチェックします。可能であれば、住宅の専門家に同行してもらって、建物の状態を専門的な視点で確認しましょう。

物件が気に入れば、具体的な契約条件の確認に入ります。価格や引き渡し時期、修繕範囲などの細かい条件を詰めてください。自治体と提携している不動産業者が仲介に入る場合は、一般的な不動産取引と同様の手順で契約を進められます。契約前に重要事項説明を受け、内容をしっかり理解することが大切です。

空き家バンクを利用する際の注意点

空き家バンクを利用する際の注意点は、以下のとおりです。

  • 物件の老朽化や修繕の必要性を事前にチェックする
  • 登記や権利関係を確認する
  • 事前に自治体のサポート制度を調べる
  • 仲介手数料や諸経費を含めた総費用を確認する

物件の老朽化や修繕の必要性を事前にチェックする

空き家バンクの物件は、数年~数十年空き家状態が続いているケースが多いため、建物の状態を詳しく確認する必要があります。見落としがちな確認ポイントは以下のとおりです。

  • 雨漏りや水漏れの痕跡
  • 壁や床の傾き
  • シロアリ被害の有無
  • 設備の作動状態
  • 耐震性能

建物診断を専門家に依頼すれば、より正確な状態把握が可能です。調査費用は5〜10万円程度かかりますが、将来の修繕費用を見積もる際の重要な判断材料になります。修繕箇所が明確になれば、自治体の補助金申請も計画的に進められます。

登記や権利関係を確認する

空き家バンクの物件は相続問題が未解決だったり、抵当権が設定されていたりするケースがあるので注意しましょう。登記簿謄本を取得して所有者や権利関係を確認し、安全な取引を心がけてください。登記簿には所有権の移転履歴や抵当権の設定状況が記載されているため、権利関係の問題を事前に発見できます。

建物の未登記や接道の問題、境界の不明確さなどは、将来のトラブルの原因になります。必要に応じて司法書士や土地家屋調査士に相談し、専門家の助言を得ることが賢明です。権利関係の整理に時間がかかる場合は、契約までのスケジュールに余裕を持たせましょう。

事前に自治体のサポート制度を調べる

自治体のサポート制度は積極的に活用します。制度の内容や申請時期を事前に確認し、計画的な利用を目指しましょう。自治体のサポート制度の内容は以下のとおりです。

  • リフォーム費用の補助金
  • 引っ越し費用を援助
  • 家財道具の処分支援
  • 就職支援制度
  • 子育て支援サービス

サポート制度には申請期限や予算枠があるため、早めの情報収集が欠かせません。制度によっては事前申請が必要なものもあり、工事着工後の申請では補助金が受けられないケースもあります。自治体の担当窓口で詳しい説明を受け、必要な手続きを漏れなく行いましょう。

仲介手数料や諸経費を含めた総費用を確認する

空き家バンクでの取引には、物件価格以外にもさまざまな費用が必要です。不動産会社が仲介する場合は仲介手数料が発生し、物件価格の3%+6万円(税別)が上限になります。登記費用や不動産取得税、固定資産税なども考慮に入れ、総費用を見積もりましょう。

リフォームを予定している場合は、工事費用の見積もりも重要です。水回りや屋根、外壁などの必要な修繕箇所を洗い出し、予算を立てます。自治体の補助金制度を利用すれば、改修費用の負担を軽減できます。予想外の出費に備え、余裕のある予算計画を立てましょう。

まとめ

空き家バンクは、地方の空き家を手頃な価格で探せる便利な制度です。自治体が運営するため安心感があり、移住支援や補助金制度も充実しています。一方で、物件の老朽化や修繕の必要性、権利関係の確認など、注意すべきポイントもあります。

空き家バンクを利用する際は、物件の状態や総費用を確認し、自治体のサポートも活用しましょう。慎重に調査し、計画的に準備すれば、理想の物件が見つかります。

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